パートナーシップアップグレード|DataMesh、NVIDIA Omniverse Partner Council JAPAN に参画

このたびDataMeshは、NVIDIAが主導する「NVIDIA Omniverse Partner Council JAPAN」へ正式に参画しました。これにより、両社のOmniverseを基盤とした協力関係は、従来の個別プロジェクトでの技術連携から、日本およびアジア太平洋地域におけるエコシステム構築を見据えた、広範かつ戦略的なパートナーシップへと新たな段階へと移行したことを意味します。

NVIDIAが日本で重点的に構築を進めるOmniverseエコシステム組織「NVIDIA Omniverse Partner Council JAPAN」は、デジタルツイン、スマート製造、産業シミュレーション、AI技術分野の中核企業を結集し、Omniverseの実産業現場へのスケーラブルな導入を推進することを目的としています。今回DataMeshの参画は、同社が有する産業デジタルツインと没入型インタラクション技術が、NVIDIA日本におけるOmniverseエコシステムの重要な構成要素として認められたことを示すものです。

NVIDIA OmniverseとDataMesh FactVerseの連携により、物理法則に基づくリアルなデジタルツインソリューションを実現

NVIDIA Omniverseは、3Dモデリング、物理シミュレーション、AIトレーニング、リアルタイム協業を結ぶ基幹プラットフォームとして進化を続けています。NVIDIAが長年培ってきたGPU、物理エンジン、AIコンピューティングの技術基盤に支えられ、Omniverseは現実に即した高精度な計算可能な工業用デジタルワールド構築の堅固な基盤を提供しています。

DataMeshは、複雑な製造現場におけるデジタルツイン応用に長年注力してきました。DataMesh FactVerseとNVIDIA Omniverseの連携において、両者は明確かつ相補的な技術アプローチを構築しています:

  • NVIDIA Omniverseは、高精度な物理シミュレーションとレンダリングのための計算基盤を提供し、設備の稼働、資材の流れ、操作動作といった現実の物理特性を忠実に再現します。
  • DataMesh FactVerseは、産業知識、データ連携、業務ロジック、インタラクション体験をアプリケーション層に組み込み、デジタルツインを単なる「可視化」にとどめず、「正確に計算可能で実用的な」ソリューションとして活用できるようにします。

この融合により、デジタルツインは従来の可視化ツールから、物理的なリアリティと意思決定支援能力を備えた工業システムへと進化しました。

FactVerse × Omniverse に基づくデジタルツイン・ソリューション

製造業の実証実験:ソリューション評価から生産ライン最適化へ

DataMeshがNVIDIA Omniverse Partner Council JAPANに参画できた背景には、両社が製造業のデジタルツイン分野で積み重ねてきた数々の協業実績があります。

工場や生産ラインの現場において、両社はOmniverseの物理シミュレーション能力を基盤に、極めて忠実度の高い生産ラインのデジタルツインモデルを構築。設備レイアウト、ラインタクトタイム、物流経路、工程フローなどを仮想空間で検証しています。さらにDataMeshの持つ産業データ連携とインタラクションデザインの能力を組み合わせることで、企業は実際の導入前に以下のことを可能となります:

  • 異なる生産ライン自動化アップグレード案の比較・検証
  • 潜在的なボトルネックと運転リスクの事前特定
  • 試行錯誤コストの削減と改造判断の確度向上

「シミュレーションから、実装へ」というアプローチは、製造業のデジタル化推進における重要な手段となっています。

Jebsee、FactVerse × Omniverseを活用した自動化アップグレード案の検証を実施

未来へ向けて: 物理シミュレーションによるエンボディッドAI訓練データの実現

産業分野におけるエンボディッドAI(Embodied AI)の進展に伴い、高品質でスケーラブルな訓練データが重要な基盤となっています。

NVIDIA Omniverseの物理シミュレーション能力とDataMesh FactVerseの産業シナリオモデリングにおける知見を活かし、両社はエンボディドAI向け仮想訓練環境と合成データ生成の共同探求を進めています。

  • 高忠実度デジタルツイン環境において、設備・ツール・空間、および操作プロセスをシミュレーション
  • ロボット・エージェント学習向けの高再現・大規模トレーニングデータを生成
  • 実世界でのデータ収集に伴うコスト、安全リスク、時間サイクルを大幅に低減

「仮想空間先行トレーニング」により、エンボディドAIシステムは実産業環境への適応効率を大幅に向上させ、実験室から産業現場への実装プロセスを加速します。

Omniverse産業エコシステムを共創し、
次世代スマート製造を切り拓く

NVIDIA Omniverse Partner Council JAPANへの参画は、DataMeshの産業用デジタルツインと国際展開における重要なマイルストーンです。今後もDataMeshはNVIDIA及びOmniverseエコシステムパートナーと連携し、製造業の重要分野に注力し、以下の取り組みを推進してまいります:

  • 産業用デジタルツインと物理シミュレーションの高度な融合
  • データ駆動による生産ラインの最適化と、インテリジェントな意思決定の実現
  • AIを活用した保守・メンテナンス効率の向上
  • エンボディドAI向けの産業レベルトレーニング・検証システム構築

製造業のスマート化が加速するなか、DataMeshは技術と現場シナリオを中核に据え、エコシステムパートナーと連携し、未来の産業デジタル空間の実現に貢献してまいります。

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